県内の100歳以上の高齢者数(1日現在)は、昨年度に比べ122人増え、過去最多の1435人に上る。都道府県別では8位。
県内市町村別の人数は、千葉市の215人を最高に、船橋市146人、市川市88人、松戸市84人、柏市76人――の順。県内最高齢者は、八千代市の111歳の女性。男性の最高齢は、流山市十太夫の森千代吉さん(106)。今年度中に100歳を迎える人は、昨年度を65人上回る771人(男性91人、女性680人)で、こちらも過去最多となった。
高齢者の所在不明問題で、県内では7人(外国籍を含む)が判明し、昨年度の調査結果に含まれていた。高齢者福祉課は今回の調査結果について、「市町村職員や民生委員らが直接面会したり、保険の使用履歴を確認したりしており、所在不明者はいないだろう」と話している。
◆80歳過ぎて書道 106歳・森さん
森さんは20日、井崎義治・流山市長から花束や祝い金などを贈られた。森さんは1903年11月、北海道出身。同市には、次男寛二さん(73)家族と約30年前に転居した。入院先の柏市西原の「初石病院」で4年前に転倒して腰の骨を折り、車いす生活となった。しかし、同病院で3度の食事をしっかり取り規則正しく生活している。
井崎市長は「106歳すごいですね。おめでとうございます」とあいさつ。森さんは孫やひ孫5人に見守られ、穏やかな表情を浮かべていた。
森さんは80歳を過ぎて書道を始め、師範を取った努力家。自宅で暮らしていた時は朝晩大きな声で読経を欠かさなかったといい、寛二さんは「父の生き方を見習いたい」と話していた。