イチロー 伝説の美技を再現!! ワカマツ監督も大絶賛

【ピオリア(米アリゾナ州)ジョン・ヒッキー】伝説の超絶美技を再現!! マリナーズのイチロー外野手(36)は23日、エンゼルスとのオープン戦の2回、背後を襲ったマシスの打球に全力疾走。ジャンプ一番、後ろ向きのまま腕を伸ばしきって捕球すると、足から転倒。一回転してフェンスに背中からぶつかっても、ボールは落とさない。1954年、ジャイアンツのウィリー・メイズがワールドシリーズで魅せた伝説の背走捕球“ザ・キャッチ”をほうふつとさせるプレーに、満員観衆は総立ちで拍手を送った。

 「あんな打球を捕ったことは今まで一度もないから、自分の思い出には残る。練習の中でもこのキャッチが一番難しい。外野手でいうと、一番難易度が高い」。胸を張るイチローに、報道陣がメイズの話を振ると、「ザ・キャッチは知っている。比較? それはコメントできない。それはファンがしてください」と涼しい顔だった。

 ワカマツ監督は「あんなの見たことがない。GPS(衛星利用測位システム)機能でも付いているみたいだ」と、あんぐり。敵軍も、ソーシア監督が「信じられない。最高だ。オープン戦? 時期なんて関係ない」と首を振れば、特等席のブルペンから目撃したシールズ投手も「メイズのあのプレーがすぐに思い浮かんだ。思わず拍手してしまった」と敵であることを忘れた一瞬だった。“史上最高の外野手”と呼ばれるメイズも、きっと天国から拍手を送っていたに違いない。(AOLファンハウス記者)

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