大西さんに弔意 駒ケ根のクレーン事故でヤマウラ部長ら

駒ケ根市の県立駒ケ根病院建設現場で22日にクレーン車が転倒し、4人が死傷した事故で、23日朝から、県警や伊那労基署などが業者立ち会いで実況見分を実施。クレーンが横たわったままの現場で、淡々と事故当時の状況や様子を確認した。

 実況見分終了後、工事を請け負っているヤマウラ(駒ケ根市)の中島光孝管理本部長(55)と小林寛勝技術本部長(53)が会見。亡くなった大西さんに哀悼の意を表し、「迷惑と心労をおかけした」と頭を下げた。

 2人によると、当日は朝から事故発生まで「オオタニクレーン」(伊那市)のオペレーターが1人でクレーン操作を担当していた。事前のクレーン点検では問題は見つかっておらず、作業中のクレーンの地盤にも異常はなかったという。

 クレーン作業は「風速12メートル以下で行う」というヤマウラの内規がある。事務所に風速観測用の吹き流しと角度計を設置しており、当日の風速は問題なかったという。

◆県建設部長「警察の調査結果待つ」
 県立駒ケ根病院改築工事現場で起きたクレーン転倒事故で、入江靖建設部長は23日の県議会本会議で「二度と発生しないように、現場の安全管理の徹底を図っていく」と述べ、県発注のすべての工事現場に安全を確認するよう指示したことを明らかにした。

 入江部長は「県は発注者として、立ち会いや調査記録などで監督している」と述べたが、「工事の規模が大きく、安全管理は工事に携わっている方の責務で行われている」と説明。

 事故原因や県の管理責任は「警察などが調査している。結果を待ちたい」と述べるにとどまった。

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