昨年11月、徳島県徳島市内で自転車の接触事故を装い、クルマを運転していた女性から示談金と称した現金を脅し取ったとして、徳島県警は27日までに同市内に在住する16-17歳の少年少女4人を恐喝容疑で逮捕した。
徳島県警・徳島東署によると、問題の事件は2009年11月19日に発生している。徳島市安宅2丁目(N34.3.58.8/E134.34.40.3)付近の県道で、同市内に在住する47歳の女性が運転する乗用車が交差点を右折しようとしたところ、前方で2人乗り自転車が転倒した。
自転車に乗っていた16歳の少年2人は「クルマと衝突して転倒した」、「負傷した」と主張。女性を怒鳴りつけて脅迫。示談金と称し、女性が所持していた現金約3万4000円を奪ったという。
女性は警察に被害を届け出たが、警察が車体の検証を行ったところ、接触痕が無いことが確認された。交差点周辺には防犯カメラが設置されていたが、映像には事故前から周囲をうろつく不審な自転車と少年らが映っていたこともわかった。
警察は映像を分析。周辺での聞き込みも行った結果、16歳の少年3人と17歳の少女1人が容疑に関わった可能性が高くなり、27日までに恐喝容疑で逮捕している。
調べに対して少年3人は「遊ぶ金が欲しくて脅した」などと供述し、容疑を認めているが、少女は「自分は関与していない」などとして容疑を否認しているという。