足挟んだままバス発車 70歳代女性重傷

佐世保市営バスの男性運転手が7日、同市島瀬町の停留所で、乗車しようとした女性の足をドアに挟んだままバスを発車させ、足首を骨折する重傷を負わせていたことがわかった。佐世保署は自動車運転過失傷害の疑いで調べている。

 佐世保市交通局や同署によると、7日午前9時10分頃、同市島瀬町の島瀬停留所で、同市の女性(70歳代)がバスに乗り込んでいたところ、運転手(50歳代)がドアを閉め、女性の右足を挟んだまま発車した。

 直後に足は抜けたが、女性は転倒し、左足首を骨折する3か月のけがを負った。後続のバスの運転手が気づき、営業所を通じて同署に通報した。運転手は数分後、乗客に「女性が倒れていた」と知らされ、乗客をバスから降ろして現場に戻ったという。

 同局の聞き取りに対し、運転手は「(乗客がいないか)目視で確認したが、女性に気付かなかった」と話しているという。運転手は現在、緊急時にのみ乗務するとして内勤をしており、事故後は一度も乗務していないという。

 市交通局の清水一則理事は「大変申し訳ない。乗り降りの際の確認を徹底するよう指導している」と話している。

(2009年12月11日 読売新聞)

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