エアロビ大会:障害者ら400人、はつらつと--横浜 /神奈川

3月9日12時4分配信 毎日新聞

 ◇4歳から90代、40チーム
 知的障害者ら個人の能力に合わせたエアロビックの大会「アダプテッドエアロビック ナショナルフェスタよこはま2009」が8日、横浜市港北区の横浜ラポールであった。10回目の記念大会で、4歳から90代の約400人が日ごろの練習の成果を披露した。アダプテッドエアロビックは高齢者のけが予防などに効果があるという研究結果もあり、大会関係者らは「さらに参加の輪が広がってくれれば」と期待する。
 障害者だけのチーム、健常者チーム、混成チームの計約40チームが、ステージ上で音楽に合わせてダンスした。障害者チームの部は、化粧品会社勤務の竹内真利奈さん(21)ら4人組「ABMフォー」が優勝=写真。全国スポーツ・レクリエーション祭に県代表として健常者と共に出場した知的障害のある竹内さんは「エアロビックは誰でも楽しく踊れる。これからも続けます」とうれしそうだった。
 健常者チームの部には、エアロビック神奈川大会の優勝者が出演しハイレベルな演技も。一人一人の運動能力に応じて取り組めるだけに、アダプテッドエアロビックは、障害者から健常者、幼児から高齢者までが一緒に楽しめるのが特徴だ。
 理学療法士の東健太郎さんによると、エアロビックで高齢者のバランス能力や重心移動能力が向上するという研究結果がある。骨折して寝たきりになりやすい転倒事故の予防にもつながるという。
 大会は、横浜開港150周年記念のプレイベントでもあった。デモンストレーションでは、テレビ番組などでインストラクターとして活躍する吉田知子さんや日本代表チームも登場、華麗な演技で参加者を魅了した。
 大会は他府県からの参加も増えており、県エアロビック連盟の関口美恵子副理事長は「10回目ということで、楽しみにしてくれる人が増えた」と笑顔を見せた。【池田知広】

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