長島惜しい!でも日本男子8年ぶり2位

1月19日7時1分配信 スポーツニッポン

 スピードスケート世界スプリント選手権最終日は18日、モスクワで行われ、男子の長島圭一郎(26=日本電産サンキョー)は総合2位で、01年総合2位の清水宏保以来日本男子8年ぶりの表彰台に上った。五百メートル2回目で34秒91の1位となり、総合2位からトップに浮上したが、千メートル2回目で1分10秒19の8位と失速。139・720点で、シャニー・デービス(米国)に0・160点差で逆転され、83、87年に勝った黒岩彰以来の総合優勝はならなかった。女子の日本勢は吉井小百合(24=日本電産サンキョー)の総合7位が最高だった。

 最後の千メートルでゴール直後、電光掲示板に目をやった長島は、サングラスを取ってもう一度、目を凝らした。1分10秒19。優勝に必要なタイム1分9秒86に届かず「力不足だった」と悔しがった。

 最初の五百メートルでリンク新記録の34秒91をマークし、総合1位に浮上した。千メートルでは最大のライバルだった李が1組前で転倒し、黒岩彰以来日本人2人目の総合優勝の期待が大きく膨らんだ。。しかし、氷の補修で待たされたうえに精神的な影響もあった。スタートで両脚がぶつかる小さなミスがあり、3種目目までの抜群の伸びやかさを最後に欠いた。「4本そろえて本物」との言葉に実感がこもった。

 それでも日本男子8年ぶりの表彰台だ。近年、清水、加藤ら日本の短距離陣は五百メートルに強化を絞る中、長島は「両方滑れてこそスプリンター」と五百メートルと千メートルの両立にこだわってきた。2日間で五百メートルと千メートルを各2本ずつ計4本を滑る今大会への思い入れは人一倍強い。初出場から22位、9位、5位と力をつけ、ついに表彰台に立ち「現状維持ではない。やっていることは間違っていない」と充実感も大きい。来季のバンクーバー五輪へ向けて確かな手応えをつかんだ。

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