大学進学、滑り止め費用は36万円

12月23日8時2分配信 産経新聞

 日本政策金融公庫松山支店は平成20年の大学進学に関するアンケート結果をまとめた。4年制大学への進学費用は平均178万円で昨年に比べ17万円増加しており、毎月の仕送り額も8万6000円と6000円の増加。「滑り止め費用」として36万円を要し、家計の大学進学への負担は一段と重くなっている。

 アンケートの対象者は、愛媛県内で同公庫の教育ローンを利用した世帯年収が990万円(事業所得者は770万円)以内の人で、101人(回答率35%)から回答があった。

 受験から入学までに要した費用は平均178万1000円で昨年に比べ17万2000円の増加。進学先で、最も費用が多くかかったのは首都圏の私立大学に進学した場合の217万3000円だった。毎月の仕送り額は8万6000円。首都圏で11万8000円と最も高く、四国地区は7万4000円となった。

 また、1人当たりの平均受験校数は2・5校で、前年比0・4校増。1校受験が9%減の37・6%、2校受験も1・2%減の23・8%。逆に3校以上受験する割合は38・6%で10・2%と大幅に増加している。

 このため、先に合格した大学に滑り止めとして入学金などを納付した人は21・8%で、その平均は35万9000円(昨年29万3000円)と増えている。

 回答には「思った以上に費用がかさんだ。融資限度額を増やしてほしい」「給与収入が減っており、学費の負担が重い」などと生活の苦しさを訴える声が昨年より増えているという。

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