12月16日16時1分配信 毎日新聞
◇小学校など13施設で
東南海・南海地震に備え、串本町は15日、町内の小学校など13施設で、ピアノなどが地震によって倒れたり、横滑りしないように固定する転倒防止工事を始めた。県の地震防災事業支援補助金を受け、昨年度から始まった家具などの転倒防止を図る事業の一環。
初日は、和歌山市の耐震施工業「日本予防」の2人が同町二色の町立錦富小学校(西敏幸校長)を訪問。音楽室にあるピアノの4カ所の脚にウレタン製の吸着マットを取り付け、ストッパーで床にぴったりと固定した。
重量250キロのピアノは、この工事で震度7の揺れでも倒れたり、動いたりしないという。今週中に、小学校、幼稚園や保育園に出向き、グランドピアノや電子オルガンなど計30台を固定する。
西校長は「強力に固定することで、子どもたちの安全が確保でき、大変ありがたい」と話していた。【山本芳博】