経産省、住宅ストックのアンケート、リフォーム最大の問題は「工事費用」

経済産業省は、ストック住宅に対する消費者の期待と実際の満足度を調査したアンケートの結果をまとめた。それによると、リフォームやメンテナンスに対する不満点は費用の高さに関するものが最も多く、工事費用の問題がリフォームの最大の障害となっている。経産省では、費用の低減とともに、交換部品の長期保有、部品の共通化、メンテナンス情報の提供などが重要だとしている。
 調査の対象は、引き渡し後15年程度経過した住宅メーカーの一戸建て住宅の居住者。
 アフターサービスを含めた住宅の満足度は「非常に満足」「満足」「まあ満足」が合わせて65%。半分以上が満足しているものの、97%が満足していると答えた引き渡し後2年程度の住宅と比べると低い値となっている。「不満」との回答は18%だった。満足・不満足の理由は、アフターサービスの実施度や内容、住宅の不具合の有無などに関係するものが多い。
 「リフォームの意識」について見ると、住宅を建築した会社にリフォームを依頼しているのは54%で、半数近くがほかの業者に依頼している。その理由として「住宅会社のリフォーム費用が一般業者に比べて割高であることや、一般業者の積極的な営業によるところが大きい」とみている。
 リフォームをしたいと思っていても実施していない理由は「資金が足りない」が最も多く、「工事費用が高すぎる」と合わせると全体の80%を占める。
 住宅を長期に使用するために企業に望むことは、「点検・検査の長期化・充実」「アフターサービスの充実」「耐久性・耐震性のアップ」「リフォームに関する情報提供」「手抜き工事の監視・チェック」などの回答が多い。この結果について、経産省では「優良な住宅を提供し、アフターサービスを充実させるとともに、部品情報の提供など、顧客にとってリフォーム・メンテナンスがしやすい環境の整備が求められる」としている。

Copyright (C) 2006KENTSU SHINBUNSHA. All Rights Reserved

  

不景気な世の中では仕方ないのでしょうか・・・・・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA