甲府の強盗致傷罪被告 起訴内容を認める

 銀行の夜間金庫に売上金を預けようとした男性を殴って現金を奪ったなどとして、強盗致傷などの罪に問われた昭和町西条、無職浅川直樹被告(35)の裁判員裁判が14日、甲府地裁(深沢茂之裁判長)で始まった。浅川被告は起訴内容について「(間違いは)ありません」と、全面的に認めた。

 起訴状によると、浅川被告は3月28日、甲府市上石田3丁目の山梨中央銀行貢川支店の駐車場で、売上金を預けようとした男性を殴り、現金約57万円を奪って逃走。職務質問をした警察官を抱きかかえて転倒させた。これより前の同22日には、インターネットカフェの駐車場で男性に包丁を突きつけて脅し、現金約1万7千円や乗用車を奪ったなどとされる。

 同地裁は裁判員候補者51人に呼び出し状を発送。14日は、辞退を認められた人などを除く27人が選任手続きに参加し、男性4人と女性2人の裁判員と男女1人ずつの補充裁判員が選ばれた。

 検察側は冒頭陳述で、無計画な生活態度による金銭苦からの犯行で、「動機が短絡的で自己中心的」と指摘。凶器を用いるなど悪質だとした。

 弁護側は、浅川被告が反省し、刑を受けて更生し、社会復帰をはかるつもりでいることなどを主張した。

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