南アフリカ:W杯競技場で警官隊が威嚇射撃

 【ダーバン(南アフリカ)野村和史】当地のダーバン競技場でサッカー・ワールドカップのドイツ・オーストラリア戦が行われた14日未明、試合終了後に競技場敷地内で待遇面への不満を集団で訴えていた現地スタッフのグループを、警官隊が威嚇射撃して鎮圧する騒ぎがあった。

 抗議行動に参加していた男性によると、約150人が集まって大声を上げるなどしていたところ、警官隊がガス弾のようなものを撃ったという。負傷者はなかった模様だが、逃げる際に転倒して泣きじゃくる女性もいた。男性は「1日働いて給料は200ランド(約2400円)程度。ヨハネスブルクのスタジアムだと、500ランド(約6000円)もらえるのに」と話した。

 騒ぎがあったのは報道陣用のメディアセンターに近接した場所で、発砲音を聞いた各国メディアが駆けつけるなど、現場は一時騒然とした。

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