福岡県警は2日、昨年11月に検問中の警察官を盗難車ではねたとして殺人未遂罪で起訴された住所不定、無職伊藤和之被告(28)が、少年2人が乗ったバイクに車で追突して重軽傷を負わせた事故にも関与していた疑いが強まったとして、近く殺人未遂容疑で再逮捕する方針を固めた。県警への取材で分かった。
捜査関係者によると、伊藤被告は同9月上旬、同県直方市で、少年2人が乗ったミニバイクに運転する車で故意に複数回追突して転倒させ、殺害しようとした疑いが持たれている。少年2人は重軽傷を負った。県警が動機などを調べる。
伊藤被告は同11月、同県嘉麻市で盗難車を運転中、検問中の巡査部長をはねて約1週間のけがをさせたとして、今年1月に殺人未遂容疑で逮捕、起訴された。
=2010/03/03付 西日本新聞朝刊=