雪下ろし事故:県内で相次ぐ 4件4人死傷 /山形

1月19日12時3分配信 毎日新聞

 高気圧に覆われ、県内全域で晴天が広がった日曜日の18日、高齢者による雪下ろし中の事故が相次いだ。白鷹町と庄内町では、男性2人が、それぞれ屋根から転落して死亡するなど4件で4人が死傷した。今後も積雪が増えるとみて、県警では注意を呼び掛けている。山形地方気象台によると、19日から20日にかけては、冬型の気圧配置となり、県内全域で降雪になるという。
 長井署によると、同日午前9時40分ごろ、白鷹町横田尻、無職、金田紀一さん(67)が雪下ろし中、自宅の2階屋根から約7メートル下の地面に転落した。金田さんはすぐに病院に運ばれたが、胸を強く打っていて大動脈破裂などで死亡した。転落するのを見た近くの男性が119番通報した。
 庄内署によると、同日午後2時20分ごろ、庄内町科沢、農業、阿部寿男さん(77)が玄関前に倒れているのを阿部さんの家族が発見。阿部さんは病院に運ばれたが、約2時間後に死亡した。阿部さんは、雪下ろし中で、自宅2階屋根から約8メートル下のコンクリート面に転落し、頭を強く打ったらしい。
 尾花沢署によると、同日午前10時40分ごろ、尾花沢市新町2、無職、井上和雄さん(81)が、雪下ろし中に2階屋根から足を滑らせ転落、右の胸を打つ軽傷を負った。井上さんは、約4メートル下の玄関屋根に落ち、さらに約3メートル下の約15センチ積雪のある地面に転落したらしい。
 寒河江署によると、午前8時半ごろ、朝日町大谷、農業、川村広志さん(73)が、近くの高齢者宅の物置の屋根で雪下ろし中、ビニール製の屋根が抜け落ち、約3メートル下のコンクリートの床に転落した。川村さんは、右肩を打つ軽傷。川村さんは、地区の人たち50人とボランティアで、高齢者世帯の家を訪れ、除雪作業をしていた。屋根には計5人が乗っていたが、川村さんの足元だけが抜け落ちた。【林奈緒美】

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