長野県内の山岳遭難、最多に並ぶ 半数は60歳以上

12月24日11時34分配信 中日新聞

 23日午前8時ごろ、松本市安曇の北アルプス西穂高岳で、横浜市内の男性(60)が尾根から滑落、胸の骨を折るなどの重傷を負った。この遭難事故で今年の県内の山岳遭難は179件となり、過去最多だった2003年の年間発生件数と並んだ。
 県警よると、21日現在の遭難者は195人で、死者43人、行方不明者4人。遭難者の半数が60歳以上で、形態別では転落・滑落が37%、転倒23%、病気13%などとなっている。
 年末年始に向けて県警が18日に発表した冬山情報では、県内山岳の予想積雪量はほぼ例年並みで、入山者は昨年より増加を見込んでいる。県警は登山計画書の提出のほか、十分な装備や余裕を持った日程で無理な行動は避けるよう呼び掛けている。
 冬山情報は県警ホームページで閲覧できる。山岳情報電話=電026(235)3611=も開設している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA