全国商工会連合会、中小企業景況調査結果、原材料価格上昇で景況の悪化基調変わらず

 全国商工会連合会(清家孝会長)がまとめた2008年4~6月期の中小企業景気調査結果によると、建設業の完成工事額の景気動向指数(DI、増加〈好転〉企業の割合から減少〈悪化〉企業の割合を差し引いた値)は前期比0・4ポイント低下のマイナス38・1だった。製造業の売上DIは6四半期ぶりに改善したものの、建設業は完成工事と採算(経常利益)が低下し、業況の悪化傾向に変化はなかった。 
 全産業ベースのDIは、売上額が前期比2・7ポイント上昇してマイナス34、採算は1・4ポイント低下してマイナス47・4、資金繰りは1・3ポイント上昇してマイナス29・1となった。これらの主要3DIの推移を見ると、採算が4四半期続けて低下、売上額と資金繰りは4四半期ぶりに改善した。
 業種別に見た売上DIは、製造業がマイナス20・7で前期比2・5ポイント上昇、建設業はマイナス38・1で0・4ポイント低下、小売業はマイナス42・5で0・8ポイント上昇、サービス業はマイナス32・2で6・6ポイント上昇した。
 建設業のうち、「総合工事業」は完成工事と採算が前期と比べて悪化。「設備工事業」は、主要3DIである完成工事、採算、資金繰りともに上昇した。
 全体の今期の状況について、商工会では「中小企業の景況感は悪化基調にあるが、さらなる落ち込みは回避した」としながらも、「原油高などの影響で原材料価格が高騰し、コスト負担が一段と重くなっている。しばらくは楽観できない」としている。

Copyright (C) 2006KENTSU SHINBUNSHA. All Rights Reserved

もうフラフラになりますよ。

なんとかしてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA