文科省調べ 公立小中学校施設、約1万棟で倒壊・崩壊の恐れ

 大地震で倒壊・崩壊する恐れがある公立小中学校の施設は4月1日現在、全国に約1万棟残っているとみられることが、文部科学省のまとめで分かった。耐震化率(全施設のうち、新耐震基準の施設と耐震性が確認された施設を合わせた棟数の割合)は62・3%で、前年度に比べ3・7ポイントの増加にとどまった。
 同省が6月20日に発表した耐震改修状況調査結果によると、公立小中学校施設全12万7164棟のうち、耐震性が足りないと判断されたにもかかわらず未改修の施設は4万3109棟あり、耐震診断未実施の4840棟を合わせると、全棟数の37・7%にあたる4万7949棟が耐震性に不安を抱えていることになる。
 このうち、大規模地震で倒壊・崩壊の危険性が高いとされる耐震指標(Is値)0・3未満の施設は1万0656棟と推計されるという。
 一方、耐震診断実施率(旧耐震基準の施設のうち耐震診断を完了した施設の割合)は前年度より4・4ポイント増え93・8%になった。このほか、統廃合や改築などの計画があることを理由に診断を見送っている施設が2・3%あった。
 小中学校以外の耐震化状況も調査。耐震化率は、高等学校が前年度より3・5ポイント増加し64・4%、特別支援学校が2・3ポイント増の80・5%、幼稚園が3・3ポイント増の57・8%。耐震診断実施率は高等学校が2・3ポイント増の90・5%、特別支援学校が3・2ポイント増の95・3%、幼稚園が11・1ポイント増の74・9%だった。
 耐震診断の結果や耐震性の有無などについて、学校名を公表しているかどうかを設置者(市区町村)に尋ねたところ、「既に公表している」は51・8%、「08年度中に公表予定」が13・3%、「現時点で未公表」が34・9%だった。

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中国の地震で倒壊した学校のようにはならないでしょうけど、まだまだ日本でもかなりの数の学校が耐震改修されていないのには驚きました。

日中に地震があって、中国の様な事にならなければ良いのですが・・・・・・

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