国交省の冬柴大臣 現役局長の逮捕を受けて談話を発表 本省内に再発防止の検討組織を設置

 国土交通省北海道開発局発注の公共工事をめぐる談合の疑いで、現役局長が16日に逮捕されたことを受け、冬柴鉄三大臣は同日、「本省の現役局長という重責を担う者が逮捕されたことは大変遺憾なことであり、国民の皆様に心からお詫びしたい」との談話を発表した。今後は本省内に組織を設け、再発防止に向けた検討に乗り出す方針だ。
 冬柴大臣は「国交省として、これまでも談合の防止と国民の信頼確保について徹底を図ってきた中で、こうした事態が発生したことは誠に残念」と強調。その上で、「事実関係の解明に努めるとともに、一日も早く国民の信頼を回復できるよう、本省が中心となって、あらため再発防止に全力を尽くしていく」との考えを示した。
 再発防止策の検討に当たっては、峰政幸義事務次官を委員長とし、外部有識者らをメンバーとする委員会を設置。「人事交流や組織の在り方、入札制度改善の方向性などを含め、具体策の検討を進めていく」(峰政事務次官)という。

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