布袋アータタタターッ!ケンシロウ魂で復活

2月に左手のじん帯を損傷し、治療に専念していたロックギタリスト、布袋寅泰(48)が活動を再開することが22日、分かった。人気アニメ「北斗の拳」201Xテーマソングとして8月4日に新曲「STILL ALIVE」を発売。傷だらけで闘い続ける主人公ケンシロウと自身を重ね合わせ、「生きていくことはそんなに簡単じゃない」というメッセージをこめた。

 機は熟した。ついに、布袋が復活のノロシを上げる。あの不死身の男、ケンシロウとともに-。

 新曲のタイトルは日本語訳で「まだ、生きている」。激しいギタープレーに魂のこもったシャウトを融合させた曲調は、まさに心からの叫びだ。

 布袋は公園で愛犬と遊んでいた2月10日に、転倒して左手と左ひじのじん帯を損傷。医師から「1カ月の安静が必要で、無理をすればギタープレーに支障をきたす」と宣告されたほどの重傷で、2公演を中止した。

 懸命のリハビリで克服し、その復帰第1弾は1983年に「週刊少年ジャンプ」で連載開始されて以来、アニメ、映画でも一大ブームを巻き起こした「北斗の拳」とのコラボだ。今年から「北斗の拳」の関連プロジェクトが始まる予定で、布袋は昨年にテーマソング制作のオファーを受けた。

 核戦争で荒廃した世の中を舞台に、身ひとつで悪に立ち向かう男の物語。そのイメージのままに曲を書き下ろした。

 イントロのギターでは、必殺技を繰り出す際の掛け声「アータタタターッ!」を再現。作詞を担当した森雪之丞氏(56)には、ケンシロウの決めゼリフ「お前はもう死んでいる」をサビに使うように依頼した。

 「『闘う男のテーマソング』という意味で、今までの自分のスタイルと相通じるところがある。『布袋は布袋でありたいな』と感じながら作りました」と振り返る。

 同曲は23日に、着うた先行配信を開始。また、7月9日にZEPP TOKYO、17日にZEPP FUKUOKAと、中止になっていた2会場でライブを開催する。布袋はこれからも、北斗神拳ならぬ“ギター神拳”で戦い抜く。

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