フィギュア:真央、初の五輪切符へプログラム変えた!

【フィギュア全日本選手権公式練習】浅田真央(19=中京大)がプログラムを変えて初の五輪代表を狙う。浅田は25日、26日の女子SPに向け公式練習で調整したが、シニア参戦後自己ワーストの5位に沈んだ10月のロシア杯からプログラムを微修正。SP冒頭のトリプルアクセル(3回転半)-2回転トーループのコンビネーションジャンプで跳ぶ位置を変え、ステップの時間も減らすなど余裕を持たせた内容となった。

 フランス杯2位、ロシア杯5位に終わったGPシリーズから約2カ月。じっくり調整してきた浅田は、公式練習でトリプルアクセルを5度跳んで1度も転倒しなかった。演技には、今まで以上に躍動感があふれていた。

 「SPもフリーも構成を少し変えている。ロシア杯から帰ってきてずっと滑り込んできた。変えたことを忘れるくらい、しっくりきている」

 ロシア杯から帰国後、日本連盟強化部とタラソワ・コーチが連携し、プログラムのあちこちに修正を加えた。見た目にも分かるのは、SPで最初にトリプルアクセル-2回転トーループを跳ぶ位置だ。これまでは審判席の前で跳んでいたが、今回はリンクの反対側。逆サイドなら着氷の瞬間をチェックするジャッジの目を意識せず、重圧を感じずに跳べるからだ。また、出来栄え評価で加点を引き出すため連続ジャンプの2つ目で右腕を上げていたのもやめた。「手を上げてギリギリの回転より、上げないでしっかり回った方が加点が付く」と浅田は説明した。

 連続ジャンプで精神的な余裕を持たせる一方、SPでは45秒あったステップを38秒に短縮し、体力が持つようにした。スパイラルにも余裕を持たせ、ジャンプへの移行がスムーズに。「ぎゅうぎゅう詰めで、1つ遅れると全部遅れてしまう」と話していたプログラムが、わずかな修正を重ねて生まれ変わった。

 06年トリノ五輪は年齢制限で出られなかった。その年の全日本選手権で初優勝し、昨年まで3連覇。「五輪切符というより、全日本で4連覇したいという思いがある。今年最後の試合だし、やってきたことをぶつけたい」。苦しいシーズンを過ごしてきた真央が、真価を見せる時が来た。(スポニチ)

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