神戸・山電踏切事故 トラック運転手が関与か 

神戸市須磨区の山陽電鉄の踏切で、レールを保護する金属製の補助レールが破損した事故で、現場付近に落ちていた車の部品が、姫路市内の会社が所有する大型トラックのものと一致していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。須磨署は、過失往来危険や道路交通法違反(通行禁止違反)などの疑いで、トラックを運転していた同社の男性従業員(38)から事情を聴いている。容疑が固まり次第書類送検する。

 同署によると、大型トラックは14日午後4時半ごろ、神戸市須磨区行幸町4の山陽電鉄月見山-須磨寺間の踏切を通過。その際、作業中に車体を安定させるための転倒防止装置が収納されていない状態で、補助レールに接触した疑いが持たれている。踏切に通じる県道では、大型車両は通行禁止だった。

 事故の約1時間後、兵庫県警高速隊が、踏切で目撃された車両とみられる大型トラックを加古川市内の加古川バイパスで発見。須磨署が事故現場付近に落ちていた転倒防止装置の一部と、トラックの装置を照合したところ一致したという。

 破損事故により山陽電鉄は東須磨-山陽須磨間で約2時間運転を見合わせたため、直通特急を含む39本が運休するなど約1万7000人に影響した。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA