元作業員が検審申し立て 太陽石油火災不起訴

2006年1月に今治市菊間町の太陽石油四国事業所で作業員7人が死傷したタンク火災事故で、県警から業務上過失致死傷容疑で書類送検された作業責任者ら9人全員に対し松山地検が不起訴処分としたのを不服として、同事故で負傷した松山市の元作業員男性(42)が16日、松山検察審査会に審査を申し立てた。
 申し立て理由について、男性の代理人の薦田伸夫弁護士は「投光器を固定するなどの措置をしていなかったため転倒したのに、なぜ地検は『転倒を予見できない』と判断したのか納得がいかない」と説明。「事故から4年たつが、強制捜査もせず、捜査当局は何をやっていたのか。事故の重大性の認識が甘い」と指摘した。男性は「亡くなった5人は『死人に口なし』で、作業責任者の責任が問われないのは納得がいかない」と話しているという。

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